自己紹介

ローカルバスや汽車で移動し、現地の人が好む屋台飯を食べ、安いホテルに泊まる、お金をかけない旅行を楽しんでいます。 メジャーな観光地よりも、自然と人の暮らしが調和した山村や漁村の風景が好きです。 イソヒヨは磯で見かける鳥ですが、ブログのタイトルにした理由は特にありません。

2012年7月21日土曜日

2012年春旅行42日目 エベレストトレッキング10日目(タナック→ゴーキョピーク→パンガ)

2012年4月22日 晴れ

 今日もすばらしい1日であった。

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              エベレスト、ヌプツェ(手前)、ローツェ(ヌプツェの右奥) 


紫外線が強い。
子供用のサングラスでは 横から紫外線が入るので、目を細めて歩く。

アルミで周りを囲った昔の登山用ゴーグルは不細工だったが、
今、欧米人がかけているゴーグルは格好が良い。

中国で10元で買った帽子と子供用のサングラスでは、ファッションで
欧米人に負けている。
欧米人と書いたが、今回のトレッキングではアメリカ人に会っていない。
アメリカにはバケーションの行き先が沢山ある為か、アメリカからは遠すぎる
為か、東南アジアも含めてこの辺りにはアメリカ人は来ないようだ。

ゴジュンバ氷河を横断している時、リタイア年代の日本男性2人とそのガイドに出会った。
ナムチェ以降では、EBCの日本隊を除くと初めて会う日本人。

若い欧米人には出会うが、若い日本人には出会わない。 
欧米ではロングホリデーが取れるのに対して、日本では10日以上の休暇を
取るのが難しく、 働いている日本人がナムチェより奥に入るのは難しいようだ。

今夜泊まるパングのロッジは、マッチェモに近すぎるので、人が来ないらしい。

今日の客は、若い韓国女性と私の2人だけ。

夕方、ヤクは自分で山から降りて来て石フェンスの囲いの中に入る。
(屋根はないが、ここがねぐら)

このロッジのヤクが人気者なのか、よそのヤクが入り込んでいたので、
ロッジの親父はそれを追い出す。

その後、数頭のヤクが山から降りてきたが、下の家のおばさんが石を
投げながら下の家に向けて追い込んでいた。その様子は面白かった。

韓国娘とロッジの親父と3人で、 ソーラーで発電した電気が切れるまで 
話し込んだが、楽しい夜であった。

 ・彼女は、ジリから歩いてきた。ジリから歩く人は滅多にいないのだが、
  この辺りは人が少なく、宿の人も親切で良かったとの事。

 ・韓国の彼女の家の商売は FTA等の政策で厳しくなっている。

 ・ネパールも景気が悪く、個人の生活も悪くなっている。
  観光業はドル建てやユーロ建てで商売をしているが、最近のドル安・
  ユーロ安でも値上げする訳にいかず、ルピア換算したした場合の
  実入りが少なくなっているという事のようだ。また客も減っている。
  観光業しかないネパールは、欧米の景気の影響をもろに受ける。

 ・日本人トレッカーが 、 雪崩によって亡くなった所は、すぐ目の前。
   山裾近辺は畑になっており、登山路は山から相当離れているのに
  変だなと思ったが、テントを張った場所が悪かったらしい。

 ・あるロッジで、米で作ったネパールの酒(どぶろく) をご馳走になったが、
  さわやかでおいしかったと彼女の話。

 ・彼女は、明日ゴーキョピークに登った後、カラパタールに行くつもり。
  チョラパスは無理だから対岸を下り、ティンボチェから登るルートを
  考えている由。
  「タナックのロッジで、チョラパス越えの1日ガイドを頼んでみたらどうか」
  と言っておいたが。

 ・このロッジの親父はここで生まれたらしく、畑もヤクも持っている。
  もうちょっと暖かくなるとジャガイモや野菜を植える。
  この辺りの農民は仏教徒なので、自分でヤクを殺して食べる事はしない。
  人が殺したヤクの肉は食べるとの事。

 ・ルクラやナムチェのレストランのメニューにヤク肉があるが、
  ヤク肉は流通していない。全て牛肉だとの事。

 ・「日本のロッジには個室が無く、雑魚寝部屋しかない」とロッジの親父が言う。
  韓国娘があきれているので、山小屋(mountain rodge) の事だと説明
  すると、彼女も「韓国の山小屋も同じで、雑魚寝部屋しか無い」と納得。
  (このロッジの親父は日本で働いていた事があり、日本語も十分話せる。)

 ・彼女も大学では山のクラブに入っていたらしい。
  韓国には高い山が無いので、精鋭の人はアイスクライミングをやるそうだ。

<コースタイム>
 7:15        タナック出発(4678m)
 8:30        ゴジュンバ氷河横断(4550m)
 8:40-8:50   右岸のガレ場の先
 9:00-9:30   ゴーキョ到着。(4750m)
(あるロッジで荷物を置かせてもらう。ポリ袋に水やらを入れて出かけようとすると、
ダウンジャケットも持って行った方が良いという事で、小さなザックを貸してくれた。)
10:15-10:25  頂上より100m下
11:05-11:40  ゴーキョピーク(5357m)
12:20ー12:40  ゴーキョロッジ
13:45-13:55  池(first lake)
14:45        Phang (パンガ?)のロッジ (4550m)

<このロッジの支払い>
ふかしじゃが芋     300RS
オムレツ          280
お粥            280
ブラックティー         70
room          100
タバコ(ネパール製)  200(ゴラクシェブでは、マルボロが500RSだった)


7:15  タナック出発  

7:35 
タナックから少し北に上った所で、ゴジュンバ氷河とゴーキョピークが見えてきた。
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8:03
氷河を横断しているが、普通の川原を歩いているような感じ。
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8:06
溶けた池もあり、やはりここは氷河の上なのだ。
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8:36
氷河は結構起伏がある。
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9:00
氷河の両側には、氷河が押し寄せた土砂が留まって出来たらしい
高さ40m程の堤がある。
ここを上ると、ゴーキョのロッジが見えてきた。
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11:05 ゴーキョピーク到着

南方
A:チョラツェ B:タボッチェ C:カンテガ D:タムセルク 
E:ゴジュンバ氷河 G:ゴーキョ村 H: ドゥードウポカリ 
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東方(エベレスト山群)
A:チャンテェ、B:エベレスト、C:ヌプテェ、D:ローツェ、E:マカルー
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エベレストは後光がかかっているようです。
手前の黒い山の白い襷(たすき)は何なのでしょうか?地層?
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北東方向
A:チョオユー、B:ギャッチュンカン、C:フンチ、D: チャンテェ、E:エベレスト
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ゴジュンバ氷河の上流
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真北
チョー・オユーは、世界で8番目の高度 (8201m)。
ギッチェカンは、山野井夫妻が登頂後、凍傷になり、目を傷めながら生還した山。
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北西側
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ゴーキョ山頂 西方向
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11:40  ゴーキョピーク を出発
完璧に高度順応しているのか、走って下りられる。

12:10
実際の ドゥードウポカリの色は、写真と違って吸い込まれるような青だった。
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12:17
ゴーキョピークを振り返る。これでも高度差は600m。
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12:49
ゴーキョロッジと チョー・オユー も見納め。
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12:55
南に向かってだらだらと下る。
ゴジュンバ氷河は左側にあるのだが、その間に氷河が土砂を押し流して
出来たと思われる堤がある。
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13:38
first lake
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14:44
川下より撮ったphang (パング? )のロッジ。ここに泊まる事にする。
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14:47 堤から対岸を望む。
Phangのちょっと上で氷河は終わり、この辺りは水が流れる沢となっている。
対岸の青い屋根は、Naのロッジ。
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